2023年12月から奥歯で使える白い被せ物としてPEEK冠が保険適応になりました。
現在、奥歯で保険適応の白い被せ物としてはCAD/CAM冠がありますが、CAD/CAM冠は奥歯で使用する場合、自分の歯で残っている奥歯の状態による条件があったり、金属アレルギーで使用する場合、皮膚科などでの金属アレルギーの検査や診断書が必要だったりします。
今回、保険適応になったPEEK冠は奥歯での使用に条件なく治療することが出来ることがメリットです。PEEK冠は高強度プラスチックを材料にしており割れにくいため、奥歯(6・7・8番)で条件なく使用出来ます。そして強度があるので、厚みが薄くてもよいので被せる歯の削る量を少なくすることが出来ます。
ただ、デメリットとしては色はアイボリー色の一色しかなく、天然の歯と比べて自然感はないことです。
現在まで治療させていただいた患者さんの反応としては、銀歯から交換して保険内で白くなって良かったという方と、思った以上に自然感がなく目立ってしまうと感じる方と分かれています。
目的により満足度が分かれる被せ物だと思います。金属アレルギーで銀歯以外の保険治療で治したい方や、銀歯じゃなくて保険で白い歯にしたいという方には良いと思います。